・前島のトンボロ
前島と末津島の間にあり、島と島をつなぐ砂州の事を陸繋砂州(りくけいさす)と言います。奈留瀬戸の激しい潮流により小石が堆積して出来た砂州で、幅約10m、長さ約400mに及びます。干潮時には玉石で出来た浜が干上がり、前島と末津島が陸続きになります。青白くのびる前島のトンボロは、景観として美しいだけでなく、地形学的にも大変貴重である。ちなみに、日本三景のひとつ天橋立(京都)は、前島のトンボロと同じ成り立ちである。
・江上天主堂
江上天主堂は教会建築の父・鉄川與助氏が手掛けたもので、木造ロマネスク様式の天主堂として最も完成度が高いといわれている。左右対称のシンプルな外観と純白に彩られた板張りの外壁がこの教会の特長である。また、内部はアーチ形の美しい天井、木目塗りの珍しい装飾が美しく価値の高い建築様式であり、平成14年に県の文化財に指定され、平成20年には国の重要文化財に指定されている。